ジュニアのための考え方

ジュニアのテニスにおいて、まず考えなければならないことは、無理をしないようにしながら、将来を見据えて、その選手にあった合理的な打ち方を身に付けさせる、ということでしょうか。

まさに、「言うは安く…」の世界ですが…

チェックリスト

サービス

早い機会にしっかりとした打ち方を習得すべきです。「しっかり」とは、正しいグリップ、正しいスイング、正しいスピン、正しいボールの軌道をイメージできる技術を身につけることです。

ストローク

テニス全体を見たとき最重要な技術であることは間違いないでしょうが、ストロークだけにこだわらないで全体的な発達を勘案しながらトレーニング時間を按分することが必要です。
ここでもサービスの項で上げた正しい技術の考え方は生きています。

ネットプレー

ネットプレーこそは本来年齢的に早い時期に習得させたい…
グラウンドストロークは比較的打つのに時間的余裕があって、スピンやコースを考えながら打つ余裕があります。選手にとって完成させるのは難しい技術ですが、逆にいえばある程度年齢を重ねてからもずっと上達していく技術です。
しかし、ネットプレーは年齢的に早い段階で発達する、いわゆる「アイ・ハンドコーディネーション」や敏捷性に依存することが多い技術なので、ストロークより早い時期に練習を重ねて習得しておく必要があるのです。
ネットプレーには多彩な戦術も必要なので、良いボレーヤーになるには相当な時間がかかるわりに、前述のようにトレーニングに最適な時期はかなり限定される。つまり若い時期に十分なトレーニングを重ねないと良いボレーヤーになるのは難しいと考えています。

その他の技術

ドロップショット・ハーフボレーなど、従来比較的軽視されていた(と私は思う)技術も、それらが神経系統の反応力・敏捷性や微妙な「タッチ」に依存する技術である以上、ネットプレーと同じ理由で、やはり年齢的に早い時期に十分な練習時間を取るべきです。

コートカバーリング

多くのスクールでは、(と他人ごとのように言いますが、実のところ私のところでは)、時間の制約もあってどうしても技術練習に時間を割かざるをえず、結果的にムービングの練習は優先度が低くならざるをえません。
しかしテニスが全身運動である以上、敏捷系の鍛錬は特に幼少の頃に時間をかけて取り組みたいものです。これが不十分ですと、のちの技術的発達に影響するかもしれません。

戦術と戦略

ただいま編集中…

練習の考え方

ただいま編集中…

2020年6月1日